
Taro’s Origami Studioでは、これまでもTiffany & Co. とのコラボレーションで季節の記念品製作やワークショップを行ってきました。最近ではニューヨーク近郊13店舗でのホリデーシーズンイベントや、母の日イベントなどでコラボレーション折り紙作品を提供しています。
今回は2025年の旧正月のイベントのために、ペーパークラフトで中国の旧正月のランタンを製作することになりました。

旧正月はアメリカではLunar New Year(太陰暦の正月)と呼ばれ、2025年は1月29日でした。中国系移民の多いニューヨークでは一大イベントとして知られ、毎年たくさんの観光客が訪れます。
今年のTiffanyのLunar New Yearを特別なものにするべく、ブルックリンスタジオのシニア・アーティスト、Frankがペーパークラフトのランタンをデザインしました。
初めはシンプルな折り紙でランタンのシルエットを作る方向で考えていましたが、協議を重ねた結果、今回は折り紙という形式にこだわらず、ペーパークラフトで華やかな飾りを製作することになりました。デザインに1週間、製作に1週間という短期間のプロジェクトでしたが、Tiffanyとのコラボレーション作品はこれまでもFrankが担当しているため、過去の実績を踏まえてデザインセンスと技術を発揮することができ、限られた時間で洗練された素晴らしい作品が完成しました。
1. 作品の方向性の協議
Tiffanyからのリクエストは、VIP顧客向けにLunar New Yearをテーマとした45分間のプライベート・ワークショップを開きたいというものでした。そこでFrankはまず伝統的な提灯の折り紙や、シンプルな折り紙を使ったモデルをいくつか提案しました。しかし、今回のワークショップはより高級感と特別感のあるものが求められていました。最初の2枚の写真がFrankが提案したもの、続く4枚がTiifanyチームによって提案されたイメージ写真です。
2. デザイン
方向性が定まり、デザインに入ります。この時点で締切まで1週間ほどしかありません。通常のコーポレート作品製作では段階ごとにクライアントの確認・許可を取りますが、今回はTiffanyチームとの信頼関係と過去の実績を踏まえ、Frankが一気に最終段階までデザインしました。今年の干支である蛇のモチーフに、Tiffanyブランドのアイデンティティが融合した、洗練されたデザインが数日のうちに完成しました。
3. プロトタイプ作成とクライアントによる確認
完成したデザインをコンピューター上でデータ化したら、次のステップではパーツを印刷し、プロトタイプを作成します。今回のワークショップでは45分で誰もが美しいランタンを仕上げられるよう、すべてのパーツをあらかじめカットして揃え、ゲストには組み立てる部分から体験してもらうことにしました。
Frankが作成したプロトタイプにTiffanyチームの太鼓判が押され、ペーパークラフト・ランタンキットの生産がスタートしました。
4. ワークショップ
1週間で人数分のランタンキットを用意し、いよいよワークショップ当日です。イベントはニューヨーク・マンハッタン5番街にある、Tiffanyのフラッグシップ・ショップで開催されました。Frankのほか、Taro’s ブルックリンスタジオからアーティストのCayが同行し、Tiffanyの最上位顧客のためにペーパークラフトの指導を行いました。こちらがその様子です。
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