アメリカでも大人気の日本のブランド、無印良品。ニューヨーク5番街にあるフラッグシップストアにて、タローズ折り紙スタジオが2022年冬シーズンのデコレーションをしました!

この冬はタローズ折り紙スタジオにとってとても忙しく、そして楽しいホリデーシーズンでした。

数ヶ月前、私たちはMUJI マンハッタン5番街店より相談を受けました。この店舗は有名なニューヨーク市立図書館の建物の向かいにあり、アメリカでのMUJIのフラッグシップストアです。2ヶ月の準備期間と数週間の制作・設置期間を経て、ついに完成しました。

このプロジェクトの裏側を段階を追ってご紹介します。

1. ブレインストーミング

まずタローズの制作チームで、MUJIが具体的にどのようなホリデーシーズンの風景をイメージしているのかを洗い出し、いくつかのアイディアを立案しました。数種類の雪の結晶や木の完成予想図を作成し、MUJI側に良さそうなものをいくつか選んでもらい、実際の店舗を訪ねて確認しました。

店舗の天井に既にディスプレイ用のワイヤーネットが備え付けられていたので、制作チームではそこから吊るす形で飾ることができる、最大3フィート(約90cm)のデザインを数種類作成することにしました。

数週間にわたってトライ&エラーを繰り返し、さまざまなデザインや技法を試しましたが、徐々に納得のいく形へと近づいていきました。

2. 製作

この時点で締切まで2週間。製作チームは早速、数種類のモデル、合計400個の雪の結晶の製作を開始しました。それぞれの結晶は数種類の紙のパーツを組み合わせて構成します。このような構造にすることで、今年のホリデーシーズンが終わった後も、解体して来年まで取っておくことができます。

この作業には、タローズ折り紙スタジオのアメリカ東海岸のスタッフが総出であたりました。延べ300時間の作業時間を経て、全てが予定通りに仕上がりました。

3. 搬入・設置

このステップは約5日間をかけて行いました。マンハッタンのMUJI 5番街店へ、400組の雪の結晶を搬入。特大サイズの結晶の組み立ては現地で行います。組み上がった雪の結晶を、天井からワイヤーで吊るし、店内全体を飾りつけていきました。この作業は主に店舗の営業時間前または閉店後に行い、一般のお客様のホリデーショッピングへの影響は最小限にとどめました。

4. 完成

完成したホリデーデコレーションは、ニューヨーク・マンハッタンのMUJI 5番街店にて、期間限定で見ることができます!(※2023年1月 終了しました。)

タローズ折り紙スタジオで製作するすべてのプロジェクトにはそれぞれの課題や工夫がありますが、今回のプロジェクトは私たちにとっても素晴らしい作品になりました。皆さんに見ていただけるのが楽しみです!良いホリデーシーズンを。