アメリカでの大型プロジェクト – アップデート
2年以上にわたる プランニング, 現地視察, そして作品のデザインなどのプロセスを経て、この一大プロジェクトは2024年11月、いよいよ最終工程を迎えることとなりました!
現在、Taro’sデザインチームでは、ニューヨーク・ブルックリンスタジオが入居するJapan Village “the Loft”にて、最終デザインの確認と、新しいディスプレイ方法のテストを行っています。前回の投稿から半年間の進化を、この記事でぜひご覧ください!
1. 「折り紙の鳩」モデルの進化
今回のプロジェクトは2年半におよぶ長い準備期間を必要とするものでした。しかしどんな仕事にも必ず結果の出る時が来ます。これまでのすべてのプロジェクトと同様、今回もついに、折り紙アーティストたちが最も得意とする工程がやってきました – 実際に折り紙作品を折る段階です!
製作チームは今回のプロジェクトのために、1000羽以上の折り紙の鳩を手作りしました。
こちらの写真ギャラリーは、特別に選んだ紙を裁断し、鳩を折り、尾羽部分を補強し、ワイヤーを結びつけている様子です。鳩一羽あたりのサイズは2フィート(60cm)に及びます。Taro’sのシニア・アーティスト、BenとJeffがひと夏をかけて作業しました。一方ブルックリンスタジオでは、FrankとSaiがワイヤーロープなどの設置システムを作る作業にあたりました。
2. 設置テスト
今回のプロジェクトでは、実際の会場に入る前に、ブルックリンスタジオのテストスペースで出来る限り仕上げてから搬入することにしました。つまり、スタジオで実寸大の設置テストを行い、天井に設置するワイヤーグリットの調整や、それぞれの鳩の設置箇所をすべて完成させます。
半年前に作成したバージョンでは、ワイヤー上で鳩を動かし狙い通りの場所で留められるよう引き手を使用していましたが、時間が経つと落ちてくるため改善が必要でした。テストスペースでの数日間の試行錯誤の末、製作チームはすべての鳩を床から離し、空中に設置することに成功しました。
3. 設置システムの微調整
ブルックリンスタジオのFrankは、これまでのいくつかの仕事の経験から、より丈夫で半永久的に使えるワイヤーグリッドを編み出しました。これにはソリッドボルトとターンバックルを使用します。下の写真ギャラリーをご覧ください。
製作チームでは現在、このグリッド上のすべての鳩の設置位置に、ワイヤーを取り付ける作業にあたっています。1000羽以上の鳩の取り付け位置ひとつひとつを調整する作業です。この下準備によって、最終的な会場での設置作業がスムーズに進むはずです。
最終設置作業は今年(2024年)中に行われる予定です。クライアントの皆さま、そしてオンラインでご覧の皆さんに、完成作品を見ていただけるのを楽しみにしています!