数週間前、Taro’s Origami Studioがいただいたご依頼は一風変わったものでした。
クライアントの過去のプロジェクトの古い写真に写っている、なんらかの折り紙モデルを再現してほしいという依頼でした。何らかの折り紙の花であることがわかりましたが、写真は古く解像度が低かったため、より詳しい調査が必要でした。
1: テスト
写真の詳細な検査により、これらは折り紙の花で、漏斗の中に逆さまに折りたたまれていることがわかりました。正確にどのモデルかを特定するのに少し時間がかかりましたが、おそらくアイリスの花であると思われます。伝統的なアイリスを試しに折りたたんでみましたが、角度が浅すぎました。次の試行では、5枚の花びらではなく4枚の花びらを持つモデルを五角形から折りたたんでみました。これはクライアントにも納得していただける出来になりましたが、実際に写真のモデルを再現するために、もう1つのデータが必要でした。それは漏斗の形です。
2: モデルの作製
郵便でサンプルの漏斗を受け取ったことで、どうすべきかが明確になりました。アイリスを漏斗に収めるために、5枚の花びらでは少ないですが、6枚では大きすぎます。したがって、折り紙の花の内部にsquash fold(広げてつぶす折り方)を施し、長さを半分にする手順が必要でした。
そうして出来上がったモデルは見た目は素晴らしいものでしたが、やや大きすぎたため、最初から六角形のサイズを縮小する必要がありました。いくつかの微調整の後、モデルは漏斗の下に完璧に収まりました。
Taro’sのスタッフは製作に取り掛かりました。クライアントは合計で15個のモデルをリクエストし、約2時間の作業で完成しました。紙は基本のKamiペーパー(伝統的な折り紙用紙)を使用しました。
このプロジェクトは、過去の写真からモデルを再現するという興味深い挑戦でした。